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会員のみなさまから寄せられた声を紹介していくコーナーです。 |
戦争はいや
西岩国 片山 清勝(10年11月2 日)
基地の在る町で小学校教師を勤められた80代半ばの婦人の話を聞く。
静かな語りだが信念を感じた。話は「先生、家に帰りたくない。アメリカの兵隊が
変な事をするから」と受け持ちの混血の女の子が泣きながら訴えてきた、ということ
から始まった。教師として、基地があるがゆえの混血児と、それらへの差別などを
知るにつけ「戦争はいらない」という思いが、平和を願う源泉になった。朝鮮・
ベトナム両戦争のころの教え子に思いをはせながら話は続く。
どうかすると、基地交付金で潤うかのような姿ばかりが表にでる。 しかし「話したく
ない、表に出して欲しくない」そんな事実が沢山ある。直接参戦しない市民の、戦争
にまつわる苦悩を救えるのは「平和」しかないという姿勢に、頑固なまでの純粋さを
感じた。二つの原爆の日の式典で核廃絶を求める平和宣言が発せられた。その基
には、戦争はすべきでないという強い願いがある。非核実現にはまだまだ長い時間
が必要だろう。しかし、被爆や戦争体験の話が直接聞ける間に、その道筋だけでも
描き示すことが、政治家の急務ではなかろうか。教え子から学んだ平和の必要性、
これからも話し続けると結ばれた。
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「岩国は、いま」
南岩国町 倉谷 節子(10年11月1日)
みなさんは、「裁判所」なる所へ出向くようなことが、日ごろおありだろうか。
藪から棒に、なにって言われそうだが、たぶんよほどのこと(?)がない限り、
通常の暮らしには無縁の場所だろう。その、裁判所に、否、正しくは裁判に、
いや法廷に、裁判長に、このところの私は多く触れる機会を得た。その所以を、
そんな身めぐりを、貧しい短歌(「草笛」という短歌の会で、趣味でつくってます。)
を交えてお話してみたくなった。退屈かもしれないが、少々お付き合いください
ますよう。
ここで、またまたみなさん、私たちの住んでいる岩国市で、今、「四つの裁判」
が行われていることを、ご存知だろうか。その四つの概略は、
その1 <海の裁判>
米軍基地沖合移設事業埋立承認処分取消請求訴訟なる行政訴訟
その2 <空の裁判>
岩国爆音訴訟。そもそも、2009,3,23,うるささ指数75w値以上の地域住民476名が、
国を相手に山口地裁岩国支部に、艦載機移駐反対及び損害賠償などを求める
民事訴訟を提訴。
その3 <山の裁判>
愛宕山開発事業認可取消処分取消請求訴訟。そもそも、2009,7,31、愛宕山周辺
住民19名が、国(中国地方整備局)を相手に行政訴訟を提訴。
そして、その4、これに関しては、私も特に関心をもって係わってきたが、
その4 <テーブルの裁判>
愛宕山開発等に係わる市長協議報告書非開示決定取消請求訴訟
すでに、山口県と岩国市は愛宕山開発事業の跡地を国(防衛省)に売却する案を
だしていますが、国は跡地利用計画について市民に明らかにしてきませんでした。
けれども、2008,4,7の段階で国から山口県と岩国市に対して「民間空港再開と引き
替えに空母艦載機の岩国移駐と愛宕山に米軍住宅を受け入れるように」との打診
があったことが、2008,8,19の新聞報道で明らかになりました。それに対して、O氏が
情報開示条例に基づき、情報開示請求をしたところ、岩国市はこれを全面非開示と
しました。そこで、2009,9,2、O氏が原告となり、岩国市を相手に全面非開示決定の
取消を求める行政訴訟を提訴しました。しかし、これまでの訴訟の中で、被告
(岩国市)は内部協議文書を開示できない理由を明らかにする責任があるのです
が、それを立証することなく、「原告はすでに内部協議文書を入手しており、それと
の照合目的であり権利の濫用である」という主張を繰り返しています。つまり、本来
果たすべき立証責任を果たしていないのです。いよいよ、2010,10,6に判決が言い
渡されます。
以上「岩国基地4訴訟原告団連絡会紙」より転載。
とてつもなくながーい行政用語の羅列に、とても理解しがたい内容に、少々嫌気を
おこされたことだろう。しかし、、こういう岩国市の現実である。なんで、こんなこむず
かしいハナシを、書くのかというと、実は私は、「岩国を守る会“風”」という、(知らな
い人は、知らないので!!)、いわば、岩国市政のオンブズマン的な立場で市の
行政を見守っているボランティアの会に籍を置いている。 といっても、そんな
大それた気構えではなく、ひとりのフツーの主婦(でも、かなりヘンジンかも)、
いたって、フツーのオバサンである。そんな私の暮らす岩国市の市政の本当の事、
「真実」が知りたい一心で、この末席を汚している。そんなこんなで、地方裁判所、
いわゆる、広島地裁、山口地裁、山口地裁岩国支部など裁判を傍聴する機会が
随分と増えてきた。そういうことで、・・・
◆ 一生を無縁と思いし法廷に爆音被害の陳述書読む
この歌に関しては、実のところ、事実は少々違っていて、「陳述書聞く」であるが、
それでは一首、歌として「弱い」とみて、あえて、「陳述書読む」とした。
「虚」と「実」のない交ざった世界を、少々、浮遊したりして。
◆ 合コンのように向き合いお茶を飲む爆音訴訟団と弁護士団と
◆ 待ち受けてテレビカメラが撮ってます地裁入口結界に入る
◆ 体育祭以来のことかも四列に縦列なして地裁へ入りゆく
◆ トイレよりもどり傍聴席に着く裁判長早や閉廷を告ぐ
◆ 法廷の真中(まなか)に鎮座す裁判長小さき小さき声にもの言う
◆ 二、三言(ふたみこと)遣り取りのあり小声にて裁判長早や閉廷を告ぐ
ホントーに、裁判って、あっという間に終わって、裁判長の声は、「ぼそっぼそっ」と
蚊の鳴くような声でして・・・・・。しかし、こんな発見も!
◆ 裁判所にある缶コーヒーの二十円安き不思議を突き詰めており
なんのことはない。公共機関ゆえ、自販機設置に対してのリベート分ほど安く
しているだけだった。
情報は市民のものである。この町に住むひとりとして、騙されたり、隠されたり
という国や、県や、市のやり方に憤りを感じている。先日は、大雨のなか、
2010,5,23岩国大集会「見直せ!米軍再編」が開催され、T高校二年の女学生が、
「わたしたちは、安全で静かな町で授業を受けたいだけなのです。」と力強く訴え
られた。子や孫に、これ以上の負の財産を残していいものだろうか。大雨の大集会
は、およそ、五千人もの人たちが、狭い公園に集結した。
◆ 「米軍再編許さん怒(ど)-」といっせいに声上ぐ第三麒麟公園
◆ 降りつづく雨に抱けるカンパ箱背すじ伸ばして持ち直しおり
最後になってしまったが、ここでどうしても、岩国市出身の詩人御庄博実
(本名・丸屋博)先生をご紹介したい。先ごろ、7,11,市民会館小ホールでの、
「岩国と広島の間で」と題された講演を聞かれた草笛会員の方も多かった
ことだろう。先生の、「ふるさとの匂い」を、いつもの澄んだ声で朗読された武重さん、
すばらしく言い尽くされた感想文を寄せられた藤伊さん。故郷をあつく謳いあげる
「ふるさと_岩国」 という抒情詩に触れて、いっそう今の現実を考えさせられた。
今、ますます、基地機能が強化されようとしている岩国への危機感を持たれて、
自らの「詩のちから」をもって発信し続けておられる氏にわたしも深い感動を頂いた。
わたし自身、今までも、折に触れては、「愛宕山」のこと、「フェンスの向こうのアメリカ
村」のことなど、詠ってきたつもりだが、これからも益々、できる限り短歌で表現し
つづけていこうと意を強くした。
最後に、多少、偏った見方の箇所もあるやもしれぬが、そこはひとつ、短歌人の
ひろい心で読んでいただけるものと信じている。
以上
追伸:この投稿は、「草笛歌誌・秋号」に投稿したものにつき、少々、短歌的になって
おります。そのへんは、ご理解を頂き読んでいただけましたら幸いです。
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草の根小瀬集会に出席して
小瀬 中村 久美子(10年10月16日)
先日久々に井原代表にお会いでき、又私達の為になるお話を解りやすく
説明をして頂き、ありがとうございました。日々の忙しさに、私達の生活が
どのように変化しているかも深く考えることなく生活している中、又いまの
世の中、自分が良ければ他は・・・という自分中心で過ごしている人が大半
だと思われがちな中(私もその一人ですが・・)「これからの日本」「明日から
の岩国」をこれほど真剣に思っておられる皆様には本当に心を打たれる思い
です。私も陰ながら力になれたらと思います。この度の選挙も、まずは第一
に市民のことを思い、クリーンな人に一票を投じたいと思います。(いろんな
資料参考にして)議員の皆様には決して市民の大切な一票を「軽視」して
ほしくはないのです。お話にもあったように市民の「一票」は市民の「一心」
なのですから。人間らしい心で私達の心を受け取っていただきたく思います。
今日も新聞を読んでいましてもあまり良い方向にない(私の気持ちとは)ように
記してもありますが、「今」ではなく「未来」を考えてほしいと願わずにはいられ
ません。そしてもっと若い人達に参加してもらい色々と意見が聞ければ又、
違った方向性も見出せるのではとも思います。
長々と書きましたけど私としては、良い時間を頂けたこと本当に感謝しており
ます。
是非、又こういう機会を下さいませ。待っております
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沖縄旅行記
愛宕山を守る会 天野(10年 8月 5日)
⒈ 南部戦跡を訪ねて太平洋を臨んで建てられた平和の火はとても印象的だった。
「ここは太平洋戦争末期の激戦地、二度と悲惨な戦争を起こさないために沖縄から
平和の願いを発信していこう、という思いが込められているんだよ。」と地元の人が
観光客に説明していた。そう言われて見てみると、平和の火のある小さな池は極東
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