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    井原代表が新しいブログを開設されました。 「草と風のノート」へ
  草と風のノート(井原代表随想)      

アメリカ大統領選挙 (2008年11月06日)
 彗星のように新しいリーダーが誕生した。イラク戦争の泥沼化と行き過ぎた規制緩和による世界経済危機の中で、オバマが唱えた「変革」の旗印のもとに、人種や年齢を超えて幅広い層が結集した結果である。
 注目すべきは、資金面も含め草の根運動が中心的役割を果たしたことである。まさに草の根の一人ひとりが大国アメリカを動かしたという意味でも画期的である。我々の草の根の運動と共通するものであり、大きな勇気をもらった気がする。
 対外政策では、イラクからの撤退を明言するなど対立から対話に向けて確実に舵がきられる。経済不安の中で雇用や医療など内向きな政策にも重きがおかれる。長期的に見れば、アメリカの支配が終わろうとしているのかもしれない。
 マスコミ論調や政府の対応を見ていると、対日政策がどうなるのか、厳しい要求が突きつけられるのではないかなど、ただ戦々恐々としているようである。世界が大きく動こうとしているときに、従来の発想のまま、アメリカの顔色ばかり窺っているのではあまりにも情けない。
 日本の進むべき方向性、戦略を明確にし、これまでの従属的な関係から、自立した対等な関係に作り変えていく好機である。
 もちろん、安全保障体制、米軍再編も例外ではない。アメリカの要求に応じなし崩し的に軍事の協力関係を強め、負担を地域に一方的に押し付けるというやり方では、不信感を高めるだけである。平和に対する日本の立場を明確にしつつ、主張すべきは主張し、新しい協力関係を築く努力をすべきであろう。
 その際に、二国間においても、国と地方の間においても、オバマの言うアメリカ人の共通の価値である「民主主義と自由」が基盤になることは言うまでもない。市民の意思「民意」は、我々の政府だけでなく、アメリカにとっても重いものである。
 草の根の意思を持ってすれば、米軍再編を動かすことも可能である。

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「草と風のノート」(3) (2008年9月19日)
内部資料に記載されていた通り、知事選まではすべてが封印されて、5月の都市計画変更に関する住民説明会、6月、7月の市、県の議会答弁、公聴会における公述に対する8月の県からの回答、その他、複数のグループの要請や公開質問状に対する回答などでは、すべて判で押したように「国家プロジェクトに協力するので国に買取要望しているが、国からは返事がない」という言葉が繰り返された。

 8月18日に一部報道によりこの内部資料の存在が明らかにされてからも、岩国市は、一貫して想定問答であるとして事実関係を否定し、情報公開請求に対しても「意思形成過程の文書」として開示を拒否している。国も、市に米軍住宅への転用を打診したことはないとしている。内部文書には、国から提示された内容とそれをめぐる市長と幹部職員の協議の様子が、実に生々しく記録されている。担当職員が丁寧にテープ起こしをしたものであろう、一度目を通せば、「想定問答である」との市の説明がまったく説得力のない白々しいものであることは、明らかである。市民のために仕事をしているはずだったのに、こんな嘘をつかなければならない職員が気の毒である。

 愛宕山が米軍住宅になるのではないか、市民の一番心配していることであり、岩国市の将来を左右する重大な問題である。今回の内部資料の公開により、この点に関する県と市の説明がまったくの偽りであったことが明らかになった。事実であれば、米軍住宅化という肝腎な部分を意図的に隠していたことになり、知事と市長の重大な背信行為と言わざるを得ない。
 また、これまで県と市が行ってきた愛宕山開発事業の廃止や幹線道路の廃止などを内容とする「都市計画の変更」手続きは、根本において重大な瑕疵があることになる。
 先日都市計画変更案の縦覧と市民の意見書の提出が終わり、近く市と県の都市計画審議会も予定されているが、すべての手続きを即刻中止し、県知事と市長の責任で、進んでこの間の事実関係を明らかにする必要がある。さらに、愛宕山の今後の活用方法、それに伴う収支見込みなどを明らかにし、市民、県民の理解を得ること、その上で必要があれば都市計画の変更などの法的手続きを行うべきである。


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「草と風のノート」(2) (2008年9月16日)
 9日、「米軍再編に反対する議員有志の会」により、愛宕山開発問題に関する岩国市の内部協議資料が公表された。国と県から次のような意向が示されたことを受けて行われた市長を中心にした緊急協議の内容を克明に記録したものである。
 @ 愛宕山の米軍住宅化を水面下でもいいから了承すること。さもなくば、民間空港はストップさせる。
 A 米軍住宅用地が不足するので、隣接して市が所有する野球場建設予定地の売却も水面下で了承できないか。
 B 福田私案である川下地区住民の愛宕山への集団移転は、水面下の協議で事実上廃案と認識しているが相違ないか。
 C 8月の知事選までは、愛宕山問題は封印することの再確認。当分の間は「国に買取を要望しているが、国からは返事がない」というトーンで説明すること。
 協議の結果、Aは留保、その他は了承され、特に、市長は愛宕山の米軍住宅化の承認については自ら国に伝えることとされた。
 多くの市民が反対している民間空港を人質にして米軍再編だけでなく愛宕山の米軍住宅化までも迫る。さらに、あの広大な愛宕山だけでは足らず運動公園の隣の野球場建設予定地までも米軍住宅にするという新たな難題も持ち出す。そして、知事選への影響を恐れてすべてを封印する。
 これは、我々の選んだ市長や知事、それに従う職員が、表向きの顔とは違い本音で何を考えどのように行動しようとしているのかなどが赤裸々に記録されている貴重な資料である。市民が主権者である、情報はすべて市民のものである、知る権利が保障されて初めて民主主義は機能する・・・。こうした原則とはかけ離れた政治の実態が浮かび上がる。そこには、市民の安全安心や将来のまちづくりなどの観点は一切なく、責任逃れと目先の利益ばかりが優先される。
 そして、差し出された「アメ」に飛びついたばかりに、足元を見られ次々に押し付けられる国と県の難題にものさえ言えない岩国市の現実。自治、自立の精神なくして、市民の本当の幸せを守ることはできない。
 内部資料の出所はわからないが、もし職員によるものであれば、その勇気と良心に敬意を表したい。公務員には、憲法と法令に従い、市民のために公正・公平・誠実に職務を執行する義務があることも忘れてはならない。

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「草と風のノート」の初回原稿を書きかけて 
(2008年9月1日)  


「政治」の動きについて、感じるままを、随時、わかりやすく語ります。
 と、初回のご挨拶を書きかけたところに衝撃のニュースが飛び込んできましたので、文字通り感じたままを以下に綴ります。

「怒りの声」を上げよう!
 二代続けて政権を放り出す。健康上の理由、国会運営が困難、与党が協力してくれない、野党が話し合いに応じてくれない・・・。総理大臣の職はそんなに軽いものなのかとあきれてしまう。泣き言ばかりの「ひ弱さ」は、世襲制の弊害であろう。また、近づく選挙が心配だからといって自ら選んだトップの足を引っ張る与党の体質も大いに問題である。彼らにとって、選挙が一番大切で、国民生活は二の次のようである。
 もはやこんな政治家達には任せてはおけない。国民挙って怒りの声をあげ、新しい首相が決まれば速やかに解散し、民意を受けた政権を作るよう要求しようではありませんか。
 ご賛同の方は、あらゆる手段を通じて、怒りの声を発信して下さい。インターネットを通じて世論を喚起し、我々の手で国を動かそうではありませんか。

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